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Surfaceが起動しない、または通常のリセットを使えないときは、Microsoftの回復イメージからUSB回復ドライブを作り、工場出荷時の状態へ戻す方法があります。先に区別したいのは、USBを作ること、USBから起動すること、Surfaceを初期化することは別の段階だという点です。
USB作成時にはUSB内のファイルが消えます。USBから起動しただけではSurfaceはリセットされませんが、その後に回復を実行すると、Surface内の個人ファイル・アプリ・設定が削除されます。保存できていないデータの救出方法として進めないでください。
出典:Microsoft SurfaceのUSB回復ドライブの作成と使用、USBデバイスからSurfaceを起動する。
USB回復を使う前に、通常のリセットと保存データを確認
Windowsが動くなら、まず設定からのリセットや回復の選択肢を確認します。USB回復は、Windowsが起動しない・応答しない場合や、ほかの回復方法を使えない場合に検討する手段です。通常のリセットにある「個人用ファイルを保持する」と、USBによる工場出荷時の回復を同じ扱いにしないことが大切です。
ここでは個人用のWindows Surfaceを対象に、Windows 11向けの現行手順を整理します。会社・学校の管理端末は管理者へ確認し、Surface Hub・Surface Duo・Windows Dev Kitはそれぞれの専用手順を使ってください。回復イメージを入れれば、どの旧機種も現在の対応OSになるという意味ではありません。
- 必要なファイルが別の保存先にあり、開けることを確認する。
- 再導入するアプリ、利用アカウント、必要なライセンスを確認する。
- 起動できず未保存のデータが残っているなら、初期化を進める前にMicrosoftのサポートへ相談する。
修理へ送る予定なら、Surfaceの修理発送前に行うバックアップと準備も確認できます。
出典:Microsoft Surfaceをリセットまたは回復する、Surfaceの回復イメージをダウンロードする。
準備するもの:Windows PC・対象機種のイメージ・空のUSB
- Windows PC:Surface自身が動く場合はそのSurface、動かない場合は別のWindows PCで作成できます。
- 対象のSurface用回復イメージ:Microsoft公式ページでMicrosoftアカウントにサインインし、対象に合うZIPファイルを取得します。複数の版が提示された場合は、公式は最新の版を勧めています。
- USBドライブ:公式では32GBを回復イメージが収まる容量として案内しています。実際に取得したイメージに十分な容量を用意し、USB 3.0以上が推奨されています。起動に必要なファイルシステムはFAT32です。
- Surfaceの電源:回復時は電源に接続します。
USB内の既存ファイルは作成時に消去されます。空のUSBを使うか、必要な内容を別の場所へ移してください。回復ドライブ作成ツールはUSBを分割・フォーマットするため、選択するドライブ名や容量も確認します。
出典:Microsoft 回復ドライブの準備・作成手順、公式回復イメージの取得。
USB回復ドライブを作る手順
- 対象Surface用の回復イメージをダウンロードし、Windows PCに保存します。
- 使うUSBをPCに接続し、スタートの検索で「回復ドライブ」を検索して作成ツールを開きます。管理者の確認が表示されたら内容を確認して進めます。
- 「システム ファイルを回復ドライブにバックアップする」のチェックを外し、「次へ」を選びます。Microsoftから取得したSurface用イメージを使う手順です。
- 接続したUSBを選び、「次へ」から「作成」へ進みます。消去対象が正しいことを確かめ、作成が終わったら「完了」を選びます。
- 保存した回復イメージのZIPを開き、中にあるすべてのファイルをUSBへコピーします。同名ファイルがある場合は、公式手順に従って置き換えます。
- コピーが終わってからUSBを安全に取り外します。
公式が指定するのはZIP内の全ファイルのコピーです。ダウンロードしたZIPファイルをそのままUSBに置くだけで、作成が済んだとは扱わないでください。
出典:Microsoft USB工場出荷時回復ドライブを作成する。
USBから起動する:この段階では本体を初期化しない
Surfaceを電源に接続し、USB回復ドライブをSurface本体のUSBポートへ接続します。キーボードやマウスなど、作業に不要なほかのUSB機器は取り外します。USBからの起動そのものでは、Surfaceのリフレッシュやリセットは行われません。
Windowsが動く場合は、「設定」→「システム」→「回復」で「今すぐ再起動」を選び、再起動後の「デバイスを使用する」から「USBストレージ」を選ぶ方法があります。
Windowsが起動しない場合は、対象機種の公式起動手順を確認します。音量ボタンのあるSurfaceについて、USB回復の公式手順は「電源を切る→音量下げボタンを押したまま電源ボタンを押して放す→MicrosoftまたはSurfaceのロゴが出たら音量下げボタンを放す」という順序です。
なお、一般的なUSB起動の公式ページには、音量下げボタンを「ロゴの下に回転するドットが表示されるまで」押す説明もあります。案内間で離すタイミングが異なるため、ボタンがない機種へ置き換えたり、全Surfaceに同じ操作を当てはめたりせず、機種と回復用途に合う公式案内を参照してください。
出典:Microsoft USB起動・Windows経由の起動、USB回復ドライブの使用。
「ドライブから回復する」の実行前にデータ消去を確認
USBから起動し、言語とキーボードの選択を進めると、「ドライブから回復する」、または「トラブルシューティング」内の同項目を選ぶ手順になります。ここから先の回復を実行すると、個人ファイル・アプリ・設定は削除されます。バックアップの存在を確認してから進めてください。
公式では「ファイルの削除のみ行う」と「ドライブを完全にクリーンアップする」の選択肢を案内しています。引き続き自分で使う場合と、リサイクルに出す場合では判断が異なり、完全なクリーンアップはより時間がかかります。選択内容と消去対象を確認し、問題がなければ最後の「回復」を実行します。
回復キーを求められる場合の画面にも公式の説明がありますが、工場出荷時の回復は暗号化されたファイルを救出する手段ではありません。保存できていないデータが必要なら、この工程を続ける前にサポートへ確認してください。
回復後はセットアップ、更新、アプリの再導入、保存してあるファイルの復元が必要です。Surface修理後の設定・復元ガイドは修理から戻った場合の説明ですが、更新・ファイル・アプリを分けて確認する考え方は参考になります。
出典:Microsoft 回復時の削除・クリーンアップ・再設定。
起動できないときは、ファイル構成と機種別の設定を確認
- 回復イメージが対象Surface用か、ZIP内の全ファイルをUSBへコピーしたかを確認します。
- USBのファイルシステムがFAT32か、不要なUSB機器が接続されていないかを確認します。
- USB起動の有効化や起動順は、対象機種のUEFI案内に従って確認します。無関係な設定をまとめて変えないでください。
更新された回復イメージには、2023年版のSecure Boot証明書が必要なものがあります。Microsoftは機種別の対応表と更新方法を公開しています。起動できないからといって、一律にSecure Bootを無効化する案内にはしません。UEFIを手動変更するとBitLockerの回復が必要になる場合があるため、公式の条件と回復キーを確認してから進めます。
出典:Microsoft USBから起動できない場合の確認、SurfaceのSecure Boot証明書と機種別対応。
最後に確認したい3つの段階
- 作成:消えるのは作成対象のUSB内のファイル。対象イメージの全ファイルを入れる。
- 起動:USBから起動しただけではSurfaceは初期化されない。機種と画面を確認する。
- 回復:実行するとSurface内の個人ファイル・アプリ・設定が消える。保存データと再設定の準備が先。
USB回復は工場出荷時へ戻す手段であり、未保存データの復元や、すべての故障の解消を保証するものではありません。2026年10月5日に確認したMicrosoftの公式手順を基に整理しています。操作前には対象機種・OS・最新の公式表示を確認してください。

