ドルツにするかソニッケアーにするかの結論が出ました。
電動歯ブラシは数年前にパナソニック ドルツ、ブラウン オーラルB、フィリップス ソニッケアー全て試し、ソニッケアーに落ち着きました。
まず、シェア数、本体の比較、最後に替えブラシの比較です。
電動歯ブラシ ソニッケアー・ドルツ・オーラルBのシェア数
電動歯ブラシでよく比較されるのはソニッケアー・ドルツ・オーラルBの3種類です。
シェア数はオムロンが2016年に行なった発表会では2015年の出荷台数は
- A社 21.8%
- B社 20.8%
- オムロン 19.5%
- C社 13.0%
となっており、A社、B社はフィリップスとブラウンでC社はパナソニックだと思われます。
株式会社ジャストシステムが1000人を対象にネットでアンケートをした結果(2019年6月・N数183)では以下の通りです。
- オーラルB 27.3%
- ソニッケアー18.6%
- ドルツ 16.9%
- オムロン 8.2%
と2015年の出荷台数と比べてかなり差があり、n数が183と少ないので偏っている可能性もありますがこの4社がシェア数上位で間違いないかと思います。
ドルツ・オーラルB・ソニッケアーのエントリーモデルの性能・最安価格比較
- オーラルBのすみずみクリーンEXは上下回転なしで左右回転のみ
- オーラルBのPRO500は上下20000運動とPRO2000の半分
- ドルツのEW-DM61とソニッケアーのクリーンケアーは電池がニッケル水素充電池
ですのでリチウムモデルでのエントリー機で比較します。
ということでそれらはエントリー機ではなく廉価版という位置付けです。
オーラルBは旧機種のPRO2000、PRO2 2000の両方を載せておきます。
オーラルB PRO2 2000 | オーラルB PRO2000 | ドルツ EW-DL23 | ソニッケアー イージークリーン | |
磨き方 | 回転式 | 音波振動 | ||
磨き性能 | 上下45000運動 左右9900回転 | 上下40000運動 左右8800回転 | 31000ストローク | 31000ストローク |
モード | クリーン やわらか | クリーン | ノーマル ソフト | クリーン |
電池 | リチウム | ニッケル水素 | リチウム | リチウム |
防水 | 丸洗い可 | 丸洗い可 | 丸洗い可 IPX7 水深1m30分 | 丸洗い不可 先端部のみ |
保証 | 1年 | 1年 | 1年 | 2年 |
生産国 | ドイツ | ドイツ | 日本 | 中国 |
Amazon | 11,664 | 4,545 | 8,391 | 4,927 |
楽天 | – | 4,999 | 7,907 | 5,110 |
ヤフー | – | 4,999 | 7,909 | 5,110 |
ドルツ・オーラルB・ソニッケアーのフラグシップモデルの性能・最安価格比較
スマホ連携など必要ないのでここでは一般的な最上位フラグシップではなく、磨き性能が最大でより安いモデルで比較していきます。
- オーラルB
最安になるであろうスマート5000も上下48000、左右10500ですが発売当初はジーニアス9000より高いので今はジーニアス9000で比較します。
旧ジーニアス9000には極細毛替えブラシは付属してませんが後で購入します。 - ドルツ
W音波振動はEW-DP51だけなのでEW-DP51で比較します。 - ソニッケアー
どのグレードも磨き性能は同じなのでイージークリーンで十分です。
他社と価格差が開きすぎるので一応スマホ連携なし最上位のダイヤモンドクリーンで比較します。スマホ連携できるダイヤモンドクリーンスマートは4万弱するので論外です。
オーラルB ジーニアス9000 | ドルツ EW-DP51 | ソニッケアー ダイヤモンドクリーン | |
磨き方 | 回転式 | 音波振動 | |
磨き性能 | 上下48000運動 左右10500回転 | ヨコ31000ストローク タタキ12000ストローク | 31000ストローク |
モード | クリーン やわらか 歯ぐきケア ホワイトニング 舌クリーン プロクリーン | ノーマル ソフト ガムケア ステインオフ Wクリーン | クリーン センシティブ ガムケア ホワイト ディープクリーン |
防水 | 丸洗い可 | 丸洗い可 IPX7 水深1m30分 | 丸洗い不可 先端部のみ |
保証 | 1年 | 1年 | 2年 |
生産国 | ドイツ | 日本 | 中国 |
Amazon | 14,175 | 17,880 | 17,002 |
楽天 | 16,700 | 19,666 | 17,690 |
ヤフー | 14,455 | 19,666 | 21,500 |
ブラウン オーラルB ジーニアス9000のレビュー
変わりなくうるさいです。夜には気を使うほどです。
柔らかい極細毛(0.01mm)ブラシが採用されていますが回転式なので歯茎の弱い人には向きません。
肝心な歯周ポケットですがあまり入り込んでいないような気がします。
ということで即、さよならしました。
パナソニック ドルツ EW-DP51のレビュー
ドルツの主要な歯ブラシには以下の3つがあり、それぞれおすすめのモードがあります。
以下は取扱説明書の説明文とおすすめのモードです。
- マルチフィットブラシ W-CLEAN
歯面や噛み合わせ面の歯垢を除去したいとき
(歯周ポケットは磨けません) - 密集極細毛ブラシ NORMAL
歯周ポケットや歯と歯ぐきの間などを中心に磨きたいとき
(歯面・噛み合わせ面も磨けます) - ステインオフブラシ W-CLEAN
通常の歯磨きでステインケアしたいとき
(すべてのステインを取りきれるわけではありません)
説明文からわかるように歯面、噛み合わせ面、歯周ポケット全て磨ける万能な歯ブラシは密集極細毛ブラシです。
そのブラシのおすすめのモードがNORMALということは色々なブラシを使い分けるのが面倒な人にはフラグシップのEW-DP51は必要ないということになります。
実際に密集極細毛ブラシ+W-CLEANで磨いてみたところ、かなり強力で歯茎に当たると痛めているような感覚がありました。
1回の歯磨きにブラシを使い分けるのはハードルが高いので
- メイン
マルチフィットブラシ+W-CLEAN - たまに
密集極細毛ブラシ+NOMAL
という使い方かもしくは昼夜変えて使うのも良いのかもしれません。
水深1m30分可のIPX7防水なので安心してお風呂で使えるのは最大のメリットでもあります。
密集極細毛ブラシは1ヶ月ぐらいで結構ヘタってきて、磨きが悪くなりました。
W-CLEANにすると丁度良いぐらいになります。W-CLEANは替えブラシの延命的な使い方もできます。
ドルツを3ヶ月以上使いましたがソニッケアーと比べると
- ヘッド部分の性能
- 替えブラシの性能
これらの部分で劣ります。
マルチフィットブラシ+W-CLEANでも磨き性能はあまり良くないようでツルツル感が少ないです。
さらにはあまりステインのあるものは食べないのですが黄ばみが出てきました。
ドルツのメリットは
- 替えブラシが安い
- 防水性(耐久性)がある
という部分だけですね。ソニッケアーに戻すと黄ばみが徐々に消えていきました。
ソニッケアーの替えブラシは他社より高いのがネックで悩みますが磨き性能を求めるならソニッケアーですね。
ソニッケアーはドルツと違い底に面しているため黄ばんでくるのも気になる所です。
清潔さ、耐久性、維持費が重視ならドルツです。
コスパだけならドルツを選ぶところですが歯のことなのでソニッケアーに戻りたいと思います。
ソニッケアー・ドルツ・オーラルBの替えブラシの推奨交換時期は?
ソニッケアーの替えブラシの推奨交換時期は3ヶ月(1日2回使用)で、青色のブラシ毛の先端が白くなったら交換を推奨しています。
3ヶ月間で28%磨き性能が落ちるとのことです。性能がゼロになるわけではないので磨けなくはないですが少しずつ磨き残しが出やすくなります。
同じくドルツの替えブラシの推奨交換時期は3ヶ月で、3ヶ月以内でも毛先が広がったら交換の目安です。
ソニッケアーと違い、毛先が広がったらという目安になってることからわかるようにドルツの替えブラシの耐久性能は結構弱いです。※替えブラシの価格に関しては後述します。
同じくオーラルBの替えブラシの推奨交換時期は3ヶ月で、下記画像のように毛先の色が薄くなっても交換推奨です。
画像の通り3ヶ月で20%磨き性能が落ちるとのことなのでソニッケアーの28%減少より少なく、一番持ちが良いのがわかります。実際に使ってみても耐久性はソニッケアーより少し高いのがわかります。
感覚的に替えブラシの耐久性はオーラルB>>ソニッケアー>>>>>>>ドルツという感じです。
ソニッケアーの替えブラシはドルツ・オーラルBと比べると高い?
耐久性がわかったら次は価格です。
まず、ソニッケアーの替えブラシの種類は
- オールインワン
- プレミアムクリーン(旧アダプティブクリーン)
- クリーンプラス(旧プロリザルツ プラークディフェンス)
- インターケア
- センシティブ
- プレミアムガムケア
- ガムプラス(旧プロリザルツ ガムヘルス)
- プレミアムホワイト
- ホワイトプラス(旧ダイヤモンドクリーン)
- 舌磨き
の10種類あります。ソニッケアーの替えブラシ種類の詳細は後述するので省きますが、最上位のオールインワン・プレミアムクリーンと安いホワイトプラスを比較対象にします。
ドルツの替えブラシの種類は
- 極細毛ブラシ※ラージ・コンパクト(歯周ポケットケア・歯面ケア・歯列ケア)
- クリーン&ホワイトブラシ(ステインケア・歯面ケア)
- ポイント磨きブラシ(歯茎ケア・歯列矯正ケア)
- ステインオフアタッチメント(ステインオフ)
- シリコンブラシ(歯茎ケア)
- オーバルブラシ(歯茎ケア)
- 舌クリーニングブラシ(舌ケア)
の7種類ありますがメインは極細毛ブラシの1種類のみと考えて良いでしょう。
オーラルBの替えブラシの種類は
- iOアルティメイトクリーン
- iOジェントルケア
- ベーシックブラシ
- マルチアクションブラシ(ホワイト・ブラック)
- やわらか極細毛ブラシ
- ホワイトニングブラシ
- スイングブラシ(奥歯用)
- 歯間ワイパー付ブラシ
- 歯間用ブラシ
- 子供用やわらかめブラシ(レッド・ピンク)
の8種類ありますが、iOシリーズは最上位機種専用ブラシです。
安くて一般的なのはベーシックブラシ・マルチアクションブラシです。
それらのAmazonでの実売価格を比較すると下表の通りです。
ソニッケアー | ドルツ | オーラルB |
オールインワン 1500円/本 4500円(3本) プレミアムクリーン 1123円/本 5615円(5本) ホワイトプラス 587円/本 4700円(8本) | 極細毛ブラシ 426円/本 2560円(6本) | iOアルティメイト 1183円/本 3549円(3本) ベーシックブラシ 748円/本 3743円(5本) |
ソニッケアーは安いものを選ぶとオーラルBより安い価格ですが最上位のオールインワンを選ぶとダントツに高くなります。まだ発売から時間が経ってなく正規価格なのでここからどれくらい価格がこなれるかですね。
ドルツは一番安いのですが既述の通り、耐久性が弱く、持ちが悪いため、逆に他社より高くなります。
耐久性含めた実質の替えブラシの価格はパナソニック>オーラルB>ソニッケアーという感じですね。
本体価格のイニシャルコスト・替えブラシのランニングコストが安く性能の良いソニッケアーを選びました。
【まとめ】ソニッケアー・ドルツ・オーラルBを実際に使ってみての感想と違い
以下は実際にソニッケアー・オーラルB・ドルツの3メーカーを使ってみた感想と性能差です。
オムロンは使ってないので基本性能だけ載せています。
- ソニッケアー(フィリップス) 音波式
毎分31,000回の振動
ドルツよりも歯垢除去性能は高い
どの機種も縦と横に振動し、パワーがあるので本体単価を下げることが可能
替えブラシは高いが性能が高く、比較的持ちやすい、3段階調整機能で強引に長持ちできる(詳しくは記事最後に貼っている記事に書いてます) - オーラルB(ブラウン) 回転式
回転数 上下:毎分48,000 回 左右:毎分10,500 回
(エントリーモデルは上下: 毎分20,000 回 左右:毎分8,800 回)
丸洗可
物理的に磨くので当たっているところの歯垢除去性能はダントツ
歯周ポケットや歯の隙間あたりの窪んだ箇所は磨きづらい
回転式なので歯茎に当たると痛めてしまう
ノーマルタイプの替えブラシは安めだが上位版はそこそこ高め - ドルツ(パナソニック) 音波式
横方向 毎分31,000回の振動
上位モデルだけ縦方向も毎分約12,000回の振動
丸洗可
エントリーモデル以外は底が浮いているので清潔
※ソニッケアーなどは底が黄ばみやすい
静音性などの優位点はあるがパワーが弱い
上位モデルしか縦振動がないのでより歯垢除去性能を求めると単価が高くなる
替えブラシは比較的安いがソニッケアーより持ちが悪いので逆に高くなる可能性もある - オムロン 音波式
毎分25,500回の振動
以上のように、各社の電動歯ブラシは一長一短なところがあり、各社を使い分ける強者もいますが普通の方は1本に絞って短所をどう補っていくかを考える方が良いかと思います。
私はバランスが良く自分に合っていると感じたのはソニッケアーでした。
一部ネット上でのレビューにソニッケアーの電動ブラシが「1年ぐらいで性能が落ちてくる」と書かれておりそれを理由に他社を推奨していますが、確かに昔は防水性能が弱く、水が入り込みやすく劣化が結構早かったです。
2年保証があるので多くの人は2年経つ前に交換したと思いますが、それでは採算が合うはずもないので改善されたのでしょう。
私はまた2年以内に交換するだろうと思いながら買った現在の機種は交換もせず2年以上使っており、全然問題ありません。