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iPhoneのガラスフィルムを今まで数十種類ほど試しましたが最終的にRetinaGuard(レティーナガード) というブルーライトカットガラスフィルムに辿り着きました。
RetinaGuardには
これらのApple商品や様々なパソコンディスプレイに対応している液晶保護フィルムがあり、存在自体は知っていたのですがとにかく
価格が高い!
ということで長らく敬遠していました。
iPhoneのガラスではないただのフィルムでも2354円、ガラスだと4698円もします。
目が疲れなくなったというレビューをいくつも見るのですが一般人が他製品と検証しているレビューがないので購入に踏み切るに至れませんでした。
しかし最終的には自分のMacBook Pro13/15/16、iPad Pro10.5、iPhone11Proと嫁のiPad Pro9.7、iPhoneXSの全液晶画面に貼る結果になったのでブルーライトカット効果の検証結果や最安価格表まで書きたいと思います。
検証結果の前にメーカーが謳っているRetinaGuardのブルーライト効果について詳しく見ていきます。
第3機関が検証した結果が下画像の通りです。
これを見るとざっくりですが
となっています。
ブルーライトは一般的に波長380〜500nmなのでブルーライト全体で見ると90%カットという訳ではありません。あくまでもブルーライト90%カットというのは波長380〜420nmでのカット率が90%ということです。
波長の数値が少ない光ほど散乱しやすく眩しさやチラつきの原因になります。
また、波長420nm以下の光をカットする重要性に関しての記述や研究結果があります。
①波長が 280 nm 以下の紫外線UV-Cは大気中のオゾン層で吸収されます。315~280 nm の紫外線UV-Bは眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い 400~315 nm の紫外線UV-Aは、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過したもののほとんどは水晶体で吸収され、残りの1%が水晶体を通過して網膜まで到達します*1。この紫外線ばく露が、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障を引き起こすことが知られています。紫外線をカットすることで角膜や水晶体へのダメージを減らすことができます。
②可視光線の中でも、紫外線に次いで大きなエネルギーを持つ波長 400~500 nm までの青紫から青までの光が高エネルギー可視光線とされています。これはブルーライトとも呼ばれ、水晶体を透過して網膜まで到達します。その中でも 400~420 nm の光については健康への影響が懸念されます。ドイツのドレスデン工科大学のフンク教授の研究によれば、標準化された細胞培養によるラボ実験において、411 nm の短波長光に曝した場合には、470 nm 波長光に曝した場合よりもニューロン網膜細胞が強い酸化ストレスを受け、細胞死(アポトーシス)の兆候が認められました(図1)*2。400~420 nm の短波長光は大きなエネルギーを有するため、角膜や水晶体を透過し過剰な物理的科学的反応を引き起こすといいます。特に20歳以下の若い世代は極めて透過性の高い水晶体を持ち、さらにアウトドアでの活動を好むことから、ダメージを受けやすいことも報告されています。
RetinaGuardの説明文では0〜12歳では60〜80%のブルーライトが水晶体を通過して網膜に達していると書かれています。
特にお子さんをお持ちの方は要チェックです。お子さんにブルーライトカットメガネを掛けさせにくいので保護フィルムで元からカットするのは重要だと思います。
この研究結果を知ってようやくRetinaGuard(網膜ガード)という製品名の意味が理解できました。
比較検証するのは今まで試した以下の2つです。
これらとRetinaGuard(ブルーライトカット90%)です。
検証に使うのはブラックライト(波長385-415nm、ピーク波長が400nm)です。
ブルーライトカット率で言えば92%のFarfallaが優れているように思えますが果たして結果はどうだったのか?
まず、3種類のガラスフィルムにブラックライトを当ててみました。
左からRetinaGuard、Farfalla、Z’us-Gです。
RetinaGuardが発光しているのかのと思えるほど反射しています。
次にZ’us-G(28%)、Farfalla(92%)、RetinaGuard(90%)の順にブラックライトを当ててどれぐらい透過しているのか検証しました。
RetinaGuard凄い!
全然違いますね。
92%カットのFarfallaはただ不良品が当たっただけなのかと思い、iPad Pro用のものでも比較しました。
1枚目がFarfalla(92%)で2枚目がRetinaGuard(90%)です。
結果は同じでした。
Farfallaは最大92%と記載があるのである波長だけ92%カットできるということなのでしょう。
それに合わせるとRetinaGuardは最大99.9%カットということになりますね。
全ての液晶保護フィルムをRetinaGuardに変えてからMacBook、iPad、iPhoneを長時間使っても目の奥のダル痛い感じや目を閉じたら奥からピクピクする感じがしなくなりました。380〜420nmの波長のブルーライトが相当悪さをしていたんだなあと実感しました。
また、散乱しやすく眩しさやチラつきの原因になる波長の低い光を抑えてくれているおかげか見やすく集中しやすいです。
iPhoneやiPadの方(ガラスタイプ)は他社製品より
というブルーライトカット機能以外にも優秀なガラスフィルムです。
もちろんApple pencilは使用可能です。
ただ唯一の欠点はやはり価格です。
一般的に安い液晶ガラスで1000円前後、高めの液晶ガラスでも2000円台ですがRetinaGuardのガラスタイプは倍の4000円台です。
でもそれ以上に疲れにくくなり、仕事効率が上がればこの値段であれば買いです。
嫁にも使っていますが以下は嫁のレビューです。
ブルーライトは脳を覚醒させるといいますがブルーライト全てをカットしていないのに寝つきが良くなるとはどういうことなのだろうと思って調べてみました。
目には内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)というものがあり、それが体内時計の調整をサポートする働きをもっており、ブルーライトを認識すると覚醒してしまうというものです。
このipRGCは網膜から刺激を投射することによって働くとのことなので網膜まで届くブルーライトをカットするRetinaGuardだからこそ寝つきに効いたのでしょう。
ってことは睡眠の質も改善しているのか?と思い、
Withings Goで睡眠をトラッキングしているのですがRetinaGuardを貼る前後で深い睡眠が1時間近くも増えているのに気がつきました。
下の画像は睡眠時間がほぼ同じもので比較してみました。
確かに前より遅く寝ている時でも全然平気になっています。
睡眠の質を改善してくれる効果まで想定していませんでした。
私のように寝る前にスマホ、タブレットを見る人には良いですね。
MacBook Pro 15からMacBook Pro 16に変更した時にまだ16インチ用のレティーナガードが販売されていなかったため、数日間裸で使ったところ、眩しく感じ見辛く、久しぶりに目の奥が痛い感覚が襲ってきました。
380〜420nmの波長のブルーライトが悪いのがよくわかり、レティーナガードはしっかり仕事をしてくれているのだなあと感じました。
現在、RetinaGuardはGLANCEという会社が販売しています。※昔はOTS(オーティーエス)という販売店でした。
Amazon、楽天に直営店があります。以前はヤフーショッピング でも販売されていましたが現在はありません。
iPhone,iPad用のガラス素材でないフィルム素材タイプは
というレビューが多いです。傷がつく、白い粒子状に見えるという事は光の反射加減が変わり、逆に見にくくなり疲れやすくなる原因にもなるのでフィルムタイプはおすすめしません。